ひとりビジネスの教科書 佐藤伝著 生き方がブランドになる起業【書評】
私は2001年に起業した。起業して今年で18年目。
起業塾には行ったことがなく、18年間、この佐藤伝さんをメンターと慕い、行動習慣ナビゲーター認定講座や出版塾PEN、今でも毎月、最終土曜日に行われている、プレミアム朝カフェに毎月ではないが 定期的に通っている。
また書籍を今までに3冊出版する機会に恵まれたが、そのうち、2冊は伝ちゃん先生がその道をつくってくださった。
新刊『100歳までのしあわせ未来地図~ライフシフトマップ~』も最後の最後まで相談にのっていただき、特に表紙については貴重なアドバイスをいただいた。
佐藤伝さんは、私にとっては恩人中の恩人である。
書評のスタートに、この本を紹介したい。
2016年に出版された本ではあるが、ライフシフトに必要な新しい働き方の核となるべきもの、すべては詰まった1冊である。
特に紹介したいポイントを下記にまとめました。
目次
9マスメモを活用する
佐藤伝氏はベストセラー作家でありながら、明治から昭和にかけて活躍した仏教学者である「多田等観」を祖父に持ち、その孫として一子相伝のチベット密教の教えを唯一継承した人物でもあります。
このチベット密教の教えの一部から、発想を経て「9マス(ナインマトリックス)」というこのユニークな問題解決&夢実現法を開発。本書の中でもあますところなくこの9マスが登場します。
ワクがあると埋めたくなる人間心理を活用し、クロスワードパズルも、ついつい熱中してしまうのもこの効果です。
TODOリストも縦に書くよりも、この9マスに書き込む方がなぜか気持ちに負担を感じずに、アイデアもやる気も楽しさも倍増します。
この『ひとりビジネスの教科書』の中でもひとりビジネスに必要な8つの分野をすべてを
伝授してくれています。
9マスで表記されていると、楽しそうで1つ、1つ取り組んでみたくなりませんか?
9マスを体験されたい方は、メモを用意しました。まずは、お試しあれ!
ののか
8つのキャッシュポイントをつくる
序章からいきなり、「8つのキャッシュポイント」を持てとあります。キャッシュポイントとは収入源という意味です。
8つ!!通常、給与のみの1つですよね。
ビジネス書の多くは、やることを絞れとあるのに、どうしてなのだろうと思いましたが、
キャッシュポイントが1つしかないと、それを必死で守り抜こうとしがみつき、お金をくれる人や、組織の顔色を伺い、ビクビクしていたら “ひとりビジネス”をしている意味がないです。
複数の収入減があるだけで、会社や他人に依存しないで経済的にも精神的にも自立して生きる人になれる、っていこうことです!
会社を辞めずに、「ひとりビジネス」をやれ!というのも、人は安心感から動けるので、最初は両立しながらやっていきましょう。
ののか
皆さんも、9マスマトリックスの中央に「(自分の名前)のキャッシュポイント」と書き、周囲の8マスを埋めてみてください。
「売り物」をつくることが「ひとりビジネス」のスタート
商品作りは、制作者、形態、販売場所、販売方法の4方向のアプローチにより、24通りの組み合わせをつくれます。
制作者は、自分、他人、コラボ。
形態には、“モノ”を売るか、と“サービス”を売るか。(有形、無形、在庫を持つか、持たないか)
販売場所は、ネットか、リアルか。
販売方法は、自分で売るか他人に売ってもらうか。
こうやって整理されると、「いろんな方法があるなあ。」と視野が広がります。
お金をもらう方法が給料だけだと思い込む必要はありません。また、他人の商品を売る、でもいいと言われれば、気持ちは楽になります。
アフィリエイトもこの圏内ですね。
また、しばらくビジネスから離れていた主婦はひとりビジネスに向いているという主張。
エンロールパワー(人を巻き込む力)が、一般のサラリーマンよりも圧倒的に強いから
お金もかけずに、広げていく“ひとりビジネス”に向いているのです。
それだけに、ひとりビジネスでは、他者とのかかわりが鍵になるかと。
まず、人生も、ビジネスもひとりで生きない、無形資産をつくっていく、ライフシフト同様、他者との関わりは重要なキーワードです。
「◯◯と言えば、あなた」をつくる
パーソナル・ブランディングとは、「◯◯と言えば、あなた」とイメージされる何かを作ることです。
本書では、
ビジネスネーム、肩書き、ビジネス・キャッチコピー、屋号を決める
という、ブランディングのための4つのステップが提案されています。
これを順番に考えていくことで、自分自身が広告塔であると、自覚が生まれてくるように思います。
私の井上野乃花はビジネスネームです。
変えるまでは苗字で呼ばれることが多かったのですが「ののちゃん」とか、「ののかさん」とかクライアントさんも名前で呼んでくれることが増えて、ぐーんと距離が近づいたように感じています。
クライアントの方の方が先に改名した名前に慣れてくれました。
ののか
無理して名前を変えないとは思いませんが、変えることでその名前のイメージに引っ張られて、不思議と自信と行動力がついてくるのも事実です。
集める集客から集まる集客に
ひとりビジネスの一番の悩みが集客です。私もコーチとして起業をスタートした時に、クライアントの方を「集める」と考えるとだんだん、苦しくなってきました。
集めらなかったら、どうしようと不安がよぎるからです。
本書は、集めるではなく、集まると考えると言っています。
「集める」「集まる」たった1文字の違いですが、「め」と「ま」の違いは大きい。
人が自然と集まる、それこそがひとりビジネスの集客法のゴールです。
人が自然と集まるためには、重要なのは
「口コミ」…口づてで情報が広まること。
「ネットコミ」…SNS上での情報拡散。
ミッション・ビジョンは、ひとりビジネスのポラリス
ミッションとは、「使命」のこと。その漢字が示している様に、使命とは命の使い方。
ミッションに人は気づいたときに、生命エネルギーを活性化させることができるのです。
ビジョンとは、「志」のこと。志とは自分と自分以外の命の輝きのためになし遂げたい構想。
理想とする世界、ゴールイメージ。
ドリーム+ミッション=ビジョン
ミッションは、文章化してミッションステートメントにしておきましょう。
ビジョンはビジョンマップにして見える化にしましょう。
ののか
書いたミッションステートメントを何も見ずに言える、描いたビジョンを表現した活動をすることこそが、身体の底からパワーが満ち溢れ、周りの方とも互いに分かち合える人になれるのです。
まとめ
伝さんの「ひとりビジネスの教科書」は、教科書との名の通り、一冊でひとりビジネスのスタートに必要なノウハウと心構えががっつり手に入る良書で、ひとりビジネス歴、18年の私も足りない箇所、うまくできていない箇所を補うきっかけとなりました。
ライフシフト起業として、有効なひとりビジネスをスタートさせたい人は、最初のページからコツコツ8つの分野を確立していきましょう。
ついつい私たちは焦ってしまって、ビジネスのノウハウばかり求めてしまけれど、ひとりビジネスで大切なものは、「ぶれない自分軸」を持つことだということも、この本を読むと痛感しました。
だからこそ、自分自身の生き方こそがブランドになり、自分のビジネスを支えてくれるのです。
アラフィフからの起業は、特に自分の欲やエゴを超えて、「社会の役に立つ」「多くの人に喜んでもらえる仕事」という、貢献したい気持ちが大きな力になっていくことも最後に付け加えたいと思います。
佐藤伝さんは、本書の関連の学び場として、
を主宰されている。
またセミナーをやりたいけれどコンテンツがない方には
がおススメ。
ライセンスフリーなので、学んだコンテンツをそのまま教えることができる。
まず、直接、会いたい!と言う方は、
にお越しください!