ライフシフトとは? 40代50代女性のための「ライフシフト」入門
こんにちは!ライフシフト研究家の井上野乃花です。
みなさん、「ライフシフト」という言葉を聞いたことはありますか?
野乃花
ライフシフト研究家?
ライフシフトって、え~と、聞いたことはあるような気がするけど。
友美(子離れ期の主婦)
リンダ・グラットン教授の書いた「ライフシフト」という本のことですよね?
玲子(キャリア女子)
ロンドン・ビジネススクールのリンダ・グラットン教授の著書「ライフシフト」は、日本では2016年11月、東洋経済新聞社から刊行されました。
30万部越えのロングセラーになっているので、読まれた方も多いのでは?
ただ、なかには読んだだけでそのままになってしまっている人、購入はしたものの本箱で眠ったままになっている人も多いかもしれません。
けっこう、分厚い本ですからね!
でも、これからの時代、自分らしく生きていくために大切なヒントがたくさん詰まった本です。
野乃花
今回は、「ライフシフト」とは何かについて、40代50代女性にもわかりやすく説明していきます。
目次
『ライフシフト』ってビジネスマン向けの本?ーいえいえ、アラフィフ女性にも重要なメッセージがたくさんあります!
リンダ女史の「ライフシフト」を読まれたことはありますか?
野乃花
話題になってたし、一応購入したのですが。
実は、読みかけのまま本棚に…。
玲子(キャリア女子)
本屋で見たことある気がするけど、なんだか小難しそうで、結局買わないまま。
私みたいなアラフィフの主婦にはあまり関係ないかなって思うし。
友美(子離れ期の主婦)
「ライフシフト」は、ビジネス書、経営書の棚に分類されていることが多いのですが、経営者やビジネスマンだけに向けた本ではありません。
これからの時代にどんな変化が起こり、どんな人生戦略をとるべきなのか、そのためのヒントがたくさん詰まった本です。
企業家やビジネスマンはもちろん、学生、主婦、そしてアラフィフ女子などすべての人々が、これからの人生を考える上でとても大切なことが書かれています。
自分らしく生きていくためにも、時代がどのように変化していくのかを知ることは重要です!
そのうえで、新しい時代にあった生き方、働き方を選択していくことが求められます。
40代、50代の女性にとっても、他人事ではない問題ですよ!
野乃花
「ライフシフト」は300ページを超える厚い本ですが、ここではわかりやすくポイントをまとめてみましょう。
一応読んだけれどどういう内容だったかうろ覚えの方、読んだけれど意味がよくわからなかったという方、読みかけでやめてしまった方、まだ読んでないという方にも参考にしていただければと思います。
100年時代の到来?これまでにない大きな変化と変容が必要な時代へ
まずは、ライフシフトが書かれた前提である時代の変化についてみてみましょう。
「ライフシフト」には「100年時代の人生戦略」という副題がついています。
この「100年時代」って何を意味すると思いますか?
英語の原題は「The 100-Year Life 」、副題は「Living and Working in an Age of Longevity」。
直訳すると「100年の人生~長寿時代の生き方、働き方」という感じでしょう。
100年時代とは、寿命が100歳を超える時代のこと。
日本では2007年に生まれた人の約半数が107歳まで生きると言われています長寿化が今後も進み、100歳以上生きるのが当たり前になる時代が来るという前提で書かれた本が「ライフシフト」です。
野乃花
寿命が100歳なんて、これ以上高齢化が進んだら、どうなっちゃうのかしら?
不安しかないのですが…。
玲子(キャリア女子)
確かに高齢化社会や年金の問題など、長寿化を不幸の種と見る見方もあるでしょう。
しかし、長寿化の恩恵があることも忘れてはいけません。
人生が長くなるということは、使える時間が増えることを意味します。
経験できることも増えるし、生かせるチャンスも増えます。
長寿を厄災にするか、恩恵にするかは、それぞれのこれからの生き方、働き方次第なのです。
ライフシフト~しなやかにたくましく人生のステージをマルチで移行するという生き方
人生100年の時代では、今までの80年の人生を前提にした生き方(つまり教育ー仕事ー引退という過去のモデルケース)は役に立たなくなります。
また、AIや機械化が今度もさらに進むことを考えると、これまでのように一つの会社、一つの専門技術で定年まで働くことは、ますます困難になるでしょう。
今後は、教育ー仕事ー引退という従来の3ステージに新しい3つのステージを加えたマルチステージの人生を歩む人が増えてきます。
頭では理解できるのだけど、具体的なマルチステージの人生がイメージできません。
アメリカのように転職するのが普通になるという感じなのでしょうか?
玲子(キャリア女子)
マルチステージというのは、単に転職するという意味ではありません。
これまでの教育ー仕事ー引退という3ステージの人生をみんなが足並み揃えて当たり前に生きる時代が終わるということ。
野乃花
大学卒業後、みんなが一斉に就職するのが今までは一般的でしたが、これからは、卒業後自分を試す旅に出る人がいたり、いきなり起業する人が出てきたりするのがどんどん当たり前になるでしょう。
就職の前に大学に行くという流れも変わっていくかもしれません。
働くことで、自分に必要な知識が何かがわかって、あたらめて勉強したいと思うことだってあるかもしれません。
キャリアアップのために新しい技術や知識を得るために、一時休職して勉強したり、資格を取ることも当たり前になるでしょう。
組織の中で自分の能力を発揮する人生もあり、個人の事業家として成功する人生もあり。
移行期間に家族と深く関わる時間を持つのもよし。
様々なステージを、それぞれの人が、それぞれのやりたいこと、目標、環境、状況に合わせて自由に移行するするのが当たり前の時代になっていくことでしょう。
子育てがひと段落して、起業するのもありってことですよね?
友美(子離れ期の主婦)
人生100年あれば、アラフォー、アラフィフでもまだ半分以上も人生が残っていることになります。
子育てが終わってから新たにキャリアを構築することだって可能です。
人生が長くなるということは、様々なキャリアを経験する可能性が増えるということもであるんです。
野乃花
人生のステージを移行するって単に転職するということではないんですね。
玲子(キャリア女子)
どのような人生を送るかは、どんな人生を送りたいのか、一人ひとりの選択で変わってきます。
マルチステージの人生では、ライフスタイルは多様化し、一人ひとりが今まで以上に自分らしい人生を送るチャンスが増えるということでもあります。
野乃花
自分らしく生きるために、「ライフシフト」を一緒に学び、実践してきましょう
ライフシフト~100年時代の人生戦略というと、なんだかとても大仰なことのように感じられるかもしれません。
でも、この本が伝えたいことは、本当にシンプルです。
前提/これからますます寿命が伸び、人生100年時代を迎える
問題提起/未知のロールモデルのないこの新しい時代のために、私たちは何をどのように準備すればいいのか?
解決策/人生100年時代の心構えと新しいマルチステージの生き方を提言。また、マルチステージの人生を実践するために必要なものやヒントを紹介
人生100年時代の戦略として、「ライフシフト」では、マルチステージの人生への移行を進言しています。
ライフシフトとは
「時代の変化に合わせて、自分らしい人生を選択すること」
と、私は定義しています。
野乃花
長寿時代だからこそ、「自分はどんな人間なのか、何がしたいのか」常に自問自答していくことが大切になってきます。
もし、みなさんが、
- 人生このままでいいのかなと不安に思うときがある
- このまま仕事だけの人生で終わりたくない
- 自分らしく生きたいけど、自分らしいって何かわからない
- もっと自分を好きになりたい
- 変わりたいのに変われない
こんな風に思っているなら、ぜひ、このブログを読んでください。
このブログを通して、みなさんと一緒にライフシフトについて、自分らしく生きることについて考えていきたいと思っています。